権威への服従実験と言われるミルグラム実験とは~そこから呼ばれたミルグラム効果~

15-02-26

昨日の記事でミルグラム実験という言葉を使いましたが、ミルグラム実験とは一体何か昨日の記事だけではよくわからないと思うので簡単にまとめてみました。

昨日の記事はこちらです↓
振り込め詐欺に騙されない、コントロールされないように知識を身に付ける

ミルグラム実験とは

ミルグラム実験とはアメリカの心理学者、スタンレーミルグラムが1961年に行なった実験です。

実験は、記憶に関する実験の参加者ということで応募した被験者とミルグラム教授が同じ部屋に入り、ガラス窓の向こうの別室には実験の協力者が座って行います。
まず、低いボルトでの電気ショックを被験者に与えて痛みを感じさせます。

その後、協力者に被験者はあらかじめ用意された問題を出し、正解なら次の問題、間違っていたらスイッチを入れて電気ショックを与えていくのです。また、間違えるごとに15ボルトずつ電圧は上がっていき協力者の悲痛の叫びも大きくなっていきます。

しかし、実際は協力者に電気ショックは与えられていないので悲痛の叫びというのは演技です。被験者だけが自分の操作によって協力者に電気ショックを与えていると思っているのです。

電圧が上がっていき、ガラス窓の向こうからの叫びも大きくなってくると被験者は実験を中断しようとします。
すると、教授が落ち着いた態度で、
「そのまま実験を続けてください。実験は続けることに意味があるのです。」
と、被験者に伝えると被験者はその後も電気ショックを与えていき、なんと被験者の半数以上が死の危険性があるとされている450ボルトのスイッチを入れたのです。

ちなみに、スタンガンの最強クラスが130ボルトのようなので、今回の実験は約3.5倍の電圧なのです。

なお、この実験を行う前に実験結果を予想するアンケートを教授の生徒に書かせたところ、最大450ボルトの電気ショックを与えるのは1%程度しかいないだろうと予想されました。

権威への服従

この実験から権威に対しては純粋なる服従心をもってしまうということが証明されました。
また、この実験のように普通の平凡な市民でも一定の条件下では、冷酷で非人道的な行為を行うような現象をミルグラム現象と呼ばれるようになったのです。

日常生活で考えてみるとわかりやすいと思いますが、権威がある人に対しては無条件で受け入れてしまいがちです。
権威に対して意見があったとしても、意見せずに相手の意見に従ってしまうことはよくあるのではないでしょうか。

例えば、会社の上司、病院の先生、テレビに出ている人など・・・

権威が常に正しい方へと導いてくれるのならいいですが、権威も人間ですので過ちは犯します。
それに気づいた人が権威に対して指摘できればいいのですが、権威という罠にかかってしまうと指摘する方が間違っていると思われてしまったり、自分でも間違っていると考え直してしまうのです。

権威の罠にかからないようにする

では、どうやってこの権威の罠にかからないようにすればいいのでしょうか。

考えられるひとつとして、権威の意見をそのまま受け入れないということです。自分でも考えてみる癖をつけるのです。
それで、もし自分の考えと違っていたら直ぐに意見できればいいですが、できなくても意見を持つだけでも違います。

自分の意見に自信を持つためにも他の人からも話を聞いたり、ネットなどで情報を集めてみましょう。

そうすることを癖にしておけば、他人に流されずに自分に自信を持つことができます。

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