- 2015-1-29
- 心理学
前回もご紹介したメンタリストDaiGoさんの「ちょっとした行動で未来を変える52のヒント」から学んだこと記事にしたいと思います。
「イエス」で答える
何か相手に伝えたいことがあるのに、相手が反発してなかなか話が伝えられないことはあると思います。
こちらが話すたびに反発するような人がいると主張が全く出来ずに、結果として相手の主張が一方的に通ってしまうということが起こります。
そんな時に有効なのが「イエスバット法」です。
方法は、相手の主張に対してまずは「イエス」と認めるのです。相手はこちらに認められてしまってはそれ以上の反発ができなくなってしまいます。
そこで、「でも~」と繋げて自分の主張を伝えるのです。
このように、まずは相手の主張を「イエス」と認めて口論を回避しつつ、「でも(バット)~」とこちらの主張を伝えることで、相手よりも優位に話を進めることができます。
ただ、あまりに使いすぎると、相手にも気づかれてしまい、「何でもイエスとか言って、結局、人の話を全然聞いてない」という批判が噴き出す恐れがあります。
これは、特にコミュニティの平和を維持する女性に起こるリスクが高いです。
口論で勝つ=自分の主張が正しい?
イエスバット法で話を優位に進めるという52のヒントの中のひとつを取り上げました。
ここでは、もう少しこの「口論」について考えたいと思います。
口論になるということは基本的に主張が異なるから起こります。
誰だって自分の主張を理解してもらいたいと思うはずです。
ここで、気を付けた方がいいなと思うのが、「口論に勝った=自分の主張が正しい」というわけではないということです。同じように、口喧嘩で負けたことがないのは、自慢にもならないのです。
話のテクニックも知らない、話すことも苦手な人は口論や口喧嘩になったときは、いつも負けてしまうかもしれません。でも、その人の主張がいつも間違っているとは限らないのです。
口喧嘩で負けたことがないと自慢するような人は、最初から相手の主張は認めませんと言っていることと同じです。
言葉の格闘技といわれているディベートも両方の主張を吟味してどちらがより確からしいか判断します。
肯定と否定に分かれてディベートしますが、両者ともそれぞれの主張を徹底的に調べます。
最初から相手の主張を受け入れず一方的に自分の主張を相手に納得させる口喧嘩の方法とは全くわけが違うのです。
口論になった時に、自分の主張を理解してもらうことは大切だと思います。
しかし、相手の主張も正しい、もしかしたら相手の主張の方が正しいのかもしれないという気持ちを持つことが必要ではないでしょうか。
相手の主張を理解したうえで、結果としてやっぱり自分の主張の方が正しいとするのはそれぞれの自由だと思います。